|
2011年 09月 17日
7月27日、カンボジア王国パイリン地区(バッタンバン州とタイに接した特別市。長くクメール・ルージュの拠点となっていたために地雷埋設量が多い)のToul Lvea村O.Chra小学校に、ACCのパートナーNGOであるCOF代表メアス・ブンラー氏らが、教科書、ノート、児童図書、ボールを届けました。ACCの「ともだち未来便」では、数年前からCOFを通じて教育省との協議を重ねた上で、教科書が殆ど行き渡っていない辺境の貧困地区の小学校に対する「教科書支援」を実施してきました。今回は、その事業の一環として行われたものです。
内戦終結から20年近い時日を経ても、当時の想像を絶する教育破壊の負の遺産は余りに大きく、その復興の前途は多難です。また財政的な問題から教育予算が十分取れず、本来政府が配布すべき義務教育期間中に使用される教科書は、ここ数年印刷すらされていないというカンボジアの現状を思うと、このACCのささやかな教育支援は、カンボジアの僻地で勉学への意欲を持ちながらも様々な試練の中にある子どもたちにとって、希望の光となっていることを実感しております。 同時期、ACCヤングホープスの中島麻美子さんは、中高時代の恩師であり、そのご縁でACCが一昨年よりささやかなご協力をさせて頂いております漆原隆一先生が、教職引退後カンボジアに移住されて、個人レベルでの教育支援を続けておられるシェムリアプ州オー村を訪れました。今回「サンダルが不足している」との要請にお応えすべく、300$の「サンダル寄金」をお渡しいたしました。シェムリアップ市の市場で、オー村の子どもたちの足のにあったサンダルを買って頂く予定です。 毎年カンボジアを訪れると、この国の未来を背負う子どもたちの素直な心と笑顔に触れて、大きな元気を貰ってきますが、中島さんも、オー村の子どもたちとの短い触れあいの中で、大きな元気を頂いてきたようです。 20世紀に起きた内戦の負の遺産である劣悪な「教育環境」の中で、一生懸命に生き、学んでいるカンボジアへの子どもたちへの支援を、ACCはこれからも継続して参ります。
by hopeacc
| 2011-09-17 12:32
| ACCニュース
|
ファン申請 |
||