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2012年 03月 28日
3月5日、カンボジア王国バッタンバン州ピンポン小学校に、日本の子どもたちの思いが詰まった「ともだち未来便」を届けてきました。
厳寒の日本から向かったカンボジアは厳しい暑さでしたが、時折吹く風の心地よさには、心も身体もなごませるものがありました。 さて、配布当日は朝早くバッタンバン市内の宿泊先を出発、国道から左に曲がりガタガタ道を揺られること40分、ピンポン小学校にようやく到着しました。子どもたちは、校庭に張られたテントの中で椅子に座って私たちの到着を待ってくれていました。これは本当に嬉しいことです。これまでの訪問の折、殆どの学校で子どもたちは35℃を超える炎天下、私たちの到着を起立整列して待っていました。今回は子どもたちの身体的な負担を少しでも軽くという配慮のもと、テントと椅子が用意されたのです。そして、テントの側面から強い日ざしが子どもたちの顔を照らすと、先生の一人が大きな布を日よけにすべく、テントに急いで取り付けている姿を見たときに「カンボジアの教育現場にも新しい風が吹いてきている」となんだか胸が熱くなりました。 「ともだち未来便」を受け取って、中身を楽しそうに見せ合う子どもたち、大阪聖母学院小学校の子どもたちの「寄せ書き」に歓声をあげる子どもたち、田園調布雙葉小学校の子どもたちから届いた絵手紙と折鶴に向けられた輝く笑顔・・・。物質的な豊かさとは縁遠い生活環境にあっても、カンボジアの子どもたちは、学校の先生やコミュニティの人々に見守られながら、素直に伸び伸びと成長していることを感じました。 そして、辺境のコミュニティという閉塞的な環境で生活していた子どもたちにとって、日本の子どもたちからのプレゼント「ともだち未来便」が、彼らの中に「新しい風」をもたらしたことも確信しました。 あの日から、新しい教科書、ノート、鉛筆で一生懸命に勉強しているであろうピンポン小学校、そして近隣から参加したスワイプレイ小学校の子どもたち420名の上に、希望の風が吹き続けることを願っています。 今年も、大阪コミュニティ財団からのご支援、そして多くの皆さまからのご協力で、「ともだち未来便」を無事届けることができました。カンボジアの子どもたちの「オークン(ありがとう)」というメッセージを添えて、心より御礼申し上げます。
by hopeacc
| 2012-03-28 13:49
| ACCニュース
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