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2014年 03月 09日
3月3日カンボジア王国バッタンバン州バナン郡コンポンカ小学校430名の子どもたちに、日本の多くの皆様から寄せられた「友情」が詰められた「ともだち未来便」を手渡して参りました。
学校に到着したのはバッタンバン市内の宿泊地を出50分程たった頃。カンボジアでは道路などのインフラ整備が徐々に進み、車での移動の際に激しいガタガタ道に悩まされることは少なくなりました。 到着時、子どもたちはまだ校庭で遊んでいました。ブランコやすべり台などの遊具が設置されて、そうした面も含め、子どもたちの教育環境は、十数年前にACCが「ともだち未来便」を始めた頃から比べ、少しずつではありますが良くなってきているように思います。 「ひろしま・祈りの石国際教育交流財団」と「大阪コミュニティ財団」のご支援により、はるばる日本から海を渡ってきた20箱の段ボール箱、カンボジア国内で調達した教科書、ノート、児童図書などが、高学年の男子児童の手で、次々と机の上に積まれていきます。その様子を見ている子どもたちの顔は、期待と緊張に包まれていました。 大阪聖母学院小学校から寄せられた「寄せ書き」を見せながら、「日本のともだちがカンボジアのともだちのために用意したプレゼント、そして一所懸命にかいた絵や手紙を受け取ってください」と挨拶しました。日本文化紹介として日本舞踊を披露したときには、校庭に敷いたブルーシートの舞台の四方を全校児童が取り囲み、初めて見る踊り(全方向外交ならぬ、全方向舞踊!!に振付を変えた)を、興味深く観てくれました。 学年ごとに、初めにノート、次に未来便の袋を渡していきます。お行儀よく4列に並んで待つ子どもたちは、可愛いデザインのノートと袋を手にすると、心はやる思いで各自の教室に戻っていきました。 430人全員に手渡した後、6年生の教室で大田区立大森第六中学校の生徒たちが作った「友情のしおり」を配りました。その後子どもたちに葉っぱの形の色画用紙や細長い短冊型に切った折紙に、クメール語でメッセージを書いてもらい、大きな木の幹が描かれた模造紙の上に、葉っぱを置き、最後に短冊を輪にしてつないだ「友情の輪」を添えて一つの作品を完成させ、コンポンカ小学校の子どもたちにとって初めてのワークショップは終わりました。 その後1年生から5年生の教室を回って、日本の歌(ファルセットの声を初めて耳にしたのか「こんな変な声を出す人もいるんだね」とばかりに驚きの表情を浮かべる子も・・・)を聴いてもらって、短い時間ではありましたが、楽しい交流のひとときを過ごし、笑顔いっぱいの子どもたちに見送られて、学校をあとにしました。 この「ともだち未来便」にご協力頂いたすべての皆様に心から感謝申し上げます。 2015年度にACCが予定している「ACCともだちスクール(仮称)建設」の調査のために訪れたいくつかの学校で実施した「ともだち未来便ミニヴァージョン」につきましては、日をあらためてご報告申し上げます。楽しみにお待ちください。
by hopeacc
| 2014-03-09 20:15
| ACCニュース
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