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2015年 10月 03日
4月に着工した「ACCともだちスクール」建設工事の進捗状況を視察するため、9月30日、7ヶ月ぶりにバッタンバン州ソンカイ郡オードンボンピィ小学校を訪れました。
カンボジアでは雨季の最盛期となる8月、9月は夏休みとなっていますが、事前にACCの訪問を学校側に連絡したところ、全校児童の半数近くがその日自主登校して出迎えてくれました。 新校舎はまだ完成していないものの、外観はほぼ出来上がっていて、数人の職人たちが内装工事などを行っていました。ACCのパートナーNGO代表メアス・ブンラー氏こだわりの上質な建設資材が使われた新校舎が、丁寧な仕事で少しずつ完成に近づいているのを見ると、期待が膨らみます。 わざわざ登校してくれた子どもたち一人ひとりに、鉛筆を3本セットにしたものを手渡しました。恥ずかしそうにでも嬉しそうに鉛筆を受け取る子どもたちも、新しい校舎の完成を待ちわびていることでしょう。 3月には青空教室で授業を受けていた子どもたち、雨季の間はどうしているのか気がかりでした。校庭にはビニールシートの屋根が付けられた3つの教室がありました。新学期が始まるのは10月半ばとのこと。工事は10月いっぱいで終わる予定なので、あと数週間雨ざらしの中での授業が続くことになります。でも、カンボジアの雨季は日本の梅雨とは違って、ずっと雨が降り続くことはありません。10分から長くても1時間くらいのスコールがあった後には、また青空が広がります。これを一日に何回か繰り返すのがカンボジアの雨季とのことでした。私のカンボジア滞在期間中(4日間)、本格的な雨に見舞われたのは2回だけでした。夜中に1回スコールの雨音が聞こえましたが、それにしても雨季とは思えないような天気。校舎完成まで子どもたちが授業を校庭の仮設教室で受けている間にも、雨にお休みして欲しいと願っています。 子どもたちが家々に戻った後、内装が終わった教室の1つで、当日集まって下さった10人の先生方との顔合わせを行いました。「ACCともだちスクール」をカンボジアと日本の子どもたちの心の交流の場として、ACCが架橋となり、末永くかかわり続けていきたいこと、そしてカンボジアの子どもたちが、教科以外の体験学習を通して、考える力や学ぶ力を深めて欲しいこと、私たちのこの学校への期待を先生方に伝えました。 その後日本から持っていった折紙を使った簡単なワークショップに、先生方がチャレンジしました。初めて手にする和柄の折紙を興味深げに眺めながらも、いざ講師である私の指導に従って折り始めると、皆さん四苦八苦。講師の手助けを受けながら、何とか全員「はばたく鶴」を折り上げることができました。 カンボジアの子どもたちが、この鶴のように未来に向かってはばたいていくために、「ACCともだちスクール」が安全で安心して学べる場として、長きに亘り役立つことを願っています。
by hopeacc
| 2015-10-03 19:00
| ACCニュース
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