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2009年 04月 19日
2月28日に日本を出発し、3月16日帰国と例年より長く日程をとった第8回目となる今回は、セルビアに加え、ボスニアも訪問致しました。二カ国に及ぶスタディ・ツアーは2002年の第1回以来のことです。また、昨年独立宣言をしたコソボにも赴き、ACCとは縁の深いエンクレーブ(少数民族の居住区、コソボでは圧倒的少数派のセルビア人居住地域をさす)、グラーツェ村の聖サバ小学校の子どもたち、先生方との再会もありました。
今回のスタディ・ツアーでも、島根県美郷町立邑智中学校、児童養護施設あけの星学園、同じく児童養護施設クリスマス・ヴィレッジなどで、ACCの若い力、Young Hopesが中心になって行ってきた「風の船」プログラムのワークショップ作品が大きなテーマのひとつになりました。セルビアのスメデレボ市ラーリャ村にあるイヴォ・アンドリッチ初等学校、ヴルニャチカ・バニャ市のポピンスキー初等学校の就学前児童教室、ヴルニャチカ・バニャ近郊のヴルンチ村のムラドスト初等学校の子どもたち、そして「おばあさんの手」プログラム参加者のヴルニャチカ・バニャ、クラリエボ、チャーチャック市に住む難民のおばあさんたちに届けられた日本の子どもたちのワークショップ作品は、心からの喜びで迎えられました。 そして、各所でその喜びを形にするワークショップが行われ、日本の子どもたちへの友情を託す返事とも言える作品が新たに創られて日本に帰ってきました。このように、日本の子どもたちの作品は「風の船」に乗ってセルビアまで旅をし、そして姿を変えて戻ってきたように思います。また、これに加え、コソボの聖サバ小学校やボスニアでも地元の子どもたちと、ワークショップはこのツアーで合計9回に及びました。 人間同士の繋がりや私たちそれぞれが持つ心の力の可能性を実感する体験学習の場の提供を目的のひとつとする心理ワークショップは、今回もまたその役割を果たしてくれました。直接出会うことはなくとも、ワークショップ作品を通してこの世界のどこかに友達と呼べるようになる人々、私たちと同じように喜びや悲しみを感じながらそれぞれの人生を生きている人々が確かに存在すること、そして作品制作を通して私たちの中に何かを創り出す力、創り出したい気持ちを感じ取ること、そんなワークショップを通しての交流の積み重ねを、ACCはこれからも大切にしていきたいと思います。 このスタディ・ツアーで出会った子どもたちのことは、今後このホームページで少しずつご報告してまいります。
by hopeacc
| 2009-04-19 11:27
| ACCニュース
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