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2009年 05月 16日
とは言っても、カンボジアの小学校のカリキュラムには、図画工作はありません。教室数の不足から、この国の地方農村部の小学校では、午前の部、午後の部の二部授業制となっていて、授業科目は、「国語(クメール語)」「算数」「社会(歴史・地理)」「体育」などに限られています。但し、一部の学校ではこうした教科の時間内に「絵を描く」ということもあるようで、これまで訪問してきた小学校の教室に、子どもたちの描いた絵が貼られているのをたびたび目にしてきました。 ところが、今年訪問したバンテアイミンチェイ州プレイダムレイクラウ小学校の教室の壁には、何も貼られていません。 子どもたちにとって、「絵を描く」という経験は余りないかも・・・「魚」や「船」の形に切り取られた色画用紙に、24色の色鉛筆を使って、「自分の夢」を描いてもらえるかどうか・・・ いささかの不安が心をよぎりました。 その時、大きな味方となったのは、毎年「ともだち未来便」に参加し、袋入りのプレゼントだけでなく、心のこもった寄せ書きを送って下さる大阪聖母学院小学校の子どもたちでした。 大阪聖母の子どもたちのさまざまな思いが広がる寄せ書きを、プレイダムレイクラウ小学校の子どもたちが目にしたとき、大きな驚きと感動があったように思われました。 そしてカンボジアの子どもたちが、思いを込めて制作した「寄せ書き」は、遠い国のともだちへの友情と感謝の気持ちと共に、海をわたって大阪聖母学院小学校の子どもたちのもとに届けられました。 ACCのワークショップは、こうして、遠い国の子どもたちの心と心の架け橋となっていくことを目指しています。 カンボジアだけではなく、セルビアやボスニアの「危機の子どもたち」が参加したワークショップで制作された作品を素材として、日本の子どもたちとの「心の交流」をはかるACCのワークショップに関心がある方は、是非ACC事務局までご連絡ください。
by hopeacc
| 2009-05-16 01:12
| ACCニュース
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