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2009年 10月 04日
ボスニア・ヘルツェゴビナを知っていますか? 日曜学校で「風の船」ワークショップ 10月4日、カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)の日曜学校の「ピースデー」 「ボスニア・ヘルツェゴビナを知っていますか?」 参加している約100名の小学生たちの内、約1/3の手が挙がりました。「これは人の名前かな?」という更なる問いかけに、一人の男の子が「国の名前」と答えます。 しかし、子どもたちの知っていることはそこまで・・・十数年前にこの国で起きた民族紛争のことは、既に大人たちにとっても忘却の彼方になっているのですから、自分たちが生まれる前のことを彼らが知る由もありません。 ACCのメンバーが今年の3月に訪れたボスニア・ヘルツェゴビナは、十数年前の紛争の陰をいまだに引きずり、貧しさと不安の中で、人々が懸命に生きていました。過去の紛争が、終結後にも長期間人々を苦しめていること、紛争で失いそうになった自分たちの文化や伝統を守ろうしている姿などを、写真を使って子ども達に説明していきます。 子ども達は、画面を見て発問します。「あの右の写真は何?」 「爆弾で怪我をしたおばあさんを、兵士が看病しているのよ」 戦争で傷いた人々、燃え盛る建物、絶望に打ちひしがれた人々の写真を見て、子ども達はどのような思いを抱いたでしょうか。 後半は、3月にボスニアのノヴォ・ゴラジュデにある初等学校の子ども達と一緒に楽しんだワークショップ作品を使って、Young Hopesのメンバーが作ったメッセージカードに、ボスニアのお話を聞いて感じたことなどを、自由に描いてもらうワークショップです。いくつかのグループに分かれて、思い思いに描き始めましたが、時には子ども同士の小競り合いがあったりして、シスターが「あっ、戦争しているの?」と一言。子ども達はまた絵を描くことに集中します。 リーダーの指導で、早く描き終わった子ども達の歌声が響き始めました。『フレンド』友だちへの思いを歌った曲です。写真とビデオを通じて知ったノヴォ・ゴラジュデの友だちのことを思いながら、ボスニアという国のことを思いながら・・・子ども達は手話を交えて歌っていました。 完成した子どもたち一人ひとりの思いが描かれた100通のメッセージカードには、最後に心をこめてセルビア語で「ともだち」という言葉を掛けました。この子ども達の声を、「風の船」に乗せて、ボスニアの子ども達に届けたいと思います。 こうした機会を設けて頂いたカトリック碑文谷教会日曜学校関係者の皆さま、そして、今回初めてワークショップ・ボランティアに参加して下さったミックスさん,えりちゃんご夫妻に心からの感謝を捧げます。
by hopeacc
| 2009-10-04 13:19
| ACCニュース
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