|
2009年 12月 18日
ACCは毎年7月に島根県の美郷町立邑智中学校を訪れ、同校の「いのちのかがやき」集会で平和学習と心理ワークショップを行っています。ワークショップ作品はACCの活動地域セルビアやカンボジアの子どもたちに届けられ、その時の様子がまた次の年に報告されるのです。
今年の7月は、その報告に加え、ACCが3月に訪問したボスニア・ヘルツェゴビナの小さな町、ルドの子どもたちについての話をしました。それは、ルドと邑智の子どもたちとの交流プログラムへと続く取り組みの第一歩でした。従来のワークショップ作品の交換に加え、お互いの生活の様子を文章や絵、写真、ヴィデオ映像などで伝えあう交流です。教科書や他の書籍、世界地図を見れば日本、ボスニアという国がどこにあるのか、どんな歴史を持っているのか、知識としては誰もがわかることです。でも、こうしたプロセスを経ることで、異なる歴史・文化・社会が存在すると同時に、その地で自分と同じように生きている人たちがいること、つまり違うことと同じことを実感として感じ取り合うことが可能になるのだと思います。そんな積み重ねが多様性を受け入れ合い、人間同士の出会いと繋がりを信じることに結びつけばと願っての活動なのです。 邑智の皆さんから、クラブ活動や教室の様子、更にはどんな風に一日を送るのか「僕の・私の一日」というテーマで家の中の様子や家庭での食事、好きなことを紹介する作品がACCに届けられました。ルドの子どもたちがどんなに目を輝かせることでしょう。そして、今度はルドの子どもたちが同じような作品を邑智の子どもたちに寄せることになっています。 有難う、邑智の皆さん。 皆さんの心をこめた作品は「風の船」に乗って、ボスニアに飛んでいきます。
by hopeacc
| 2009-12-18 23:48
| ACCニュース
|
ファン申請 |
||