|
2016年 10月 07日
9月29日(木)10時から昨年に引き続き、島根県邑智群美郷町町立邑智中学校で「人権問題学習」の特別授業を行いました。会場となった浜原隣保館の多目的ホールに集まったのは、同校の一年生23名(男子10名、女子13名)と校長先生を始め数名の教員、隣保館の職員の方々でした。ACCからは高橋(真)と山本が参加をしました。
今回の授業は、「ACCのセルビアでの活動」と題してセルビアをテーマに行いました。 授業は、パワーポイントを使いながら簡単なレクチャーから始めました。、生徒たちが普段ほとんど見聞きする事のないセルビアという国が世界のどこにあるのかという事から話をスタートさせ、イタリアは分かるけれど、その近くにセルビアがあることを初めて知った生徒もいました。セルビアの国をよりよく知ってもらう為にセルビアの人口、面積などを島根県と比較しながら話し、又セルビアの言葉もいくつか紹介しましたが、「セルビアの言葉」には生徒たちが大変興味を示してくれました。セルビアという国に触れてもらった次に「ACCのセルビアでの活動」について説明をしました。JICAの「草の根技術協力事業」の下で難民の子どもたちを元気にする試みを続けていることを映像を交えて話しました。自分たちと同じ年頃のセルビアの難民の子どもたちが十分な生活環境が整っていない中で生活をしていること、日本とは違う学校生活を送っていることなどを話しました。 続くワークシップでは、4~5名ずつのグループに分かれて大きな模造紙にマーカーを使って「セルビアの子どもたちに伝えたい事」をそれぞれ表現してもらいました。始めはなかなかグループで何を表現したらよいのか躊躇していましたが、そのうちに島根県のキャラクターを描き始めたり、模造紙を使って鶴を折り始めるなど作業が続きました。日本国旗とセルビア国旗を描いて友好を感じさせるグループ、又セルビア語を早速表現の中に取り入れたグループなど、子どもたちの熱意と斬新さが感じられる表現が出来上がりました。 ワークショップ終了後、グループ毎にメンバーたちが作品を掲げて記念写真をとり、最後に生徒からお礼の挨拶がありました。2時間余りの短い時間でしたが、セルビアという国に生徒たちが何かを感じてくれたのではないかと思います。授業終了後、学校で生徒たちと一緒に給食を頂き、午後の授業も見学させて頂きました。給食は地産地消の下で作られた心温まる食事でした。 今回の授業実施にあたりお世話様になりました邑智中学校の校長先生、教頭先生をはじめとする諸先生方、又浜原隣保館の皆様に、心より御礼を申し上げます。 #
by hopeacc
| 2016-10-07 21:22
| ACCニュース
2016年 09月 14日
先程このブログでご紹介したJICA草の根技術協力事業「セルビア共和国スメデレボ市実施対象校の教員に対する難民児童への『心のケア』支援事業では、現地スタッフを2名雇用しています。
イェレナ・ミトロヴィッチ(Jelena Mitrovic)とゴラン・ガリッチ(Goran Galic)は共に、セルビア共和国の現地提携団体Zdravo da steの若者グループのメンバーで、前JICA草の根事業でもボランティアとして積極的に参加していました。二人から、正式なスタッフとしてこの事業に取り組むことへの思いが寄せられました。 イェレナ・ミトロビッチ(アシスタント・プロジェクトマネージャー) 「このプロジェクトは、新しい教育モデルを提供し、教員がそれを実践による深い理解と共に習得することで、長く続く効果を残すことが出来ると確信しています。難民をはじめとする社会的弱者層に属する子どもたちにとり、プロジェクトの終了後にも大きな可能性が開けるものと思います。私はこの事業の申請準備から関わってきましたが、今まさにその努力が報われたように思います。十代からZdravo da steに関わり、また大学院で社会学を学んだ者として、個人的にも、このプロジェクトに自分が培ってきたものを注ぎこみ、取り組んで行きたいという思いでいっぱいです。JICAをはじめ、このプロジェクトの実現を支援してくださった皆さまに、心から感謝致します。」 ゴラン・ガリッチ(現地調整員・心理社会的支援担当) 「この事業が実施されることになり、とても嬉しく、感謝致します。私は3年間、前草の根事業で難民センターの子どもたちのために活動しましたが、その間生き生きと変化していく子どもたちを見ながらも、この子どもたちが学校では適切なケアを受けられていないことや同級生との間にある希薄な絆にいつも心配な気持ちでいました。今回の草の根事業では教員や地元民の同級生たちも一緒に取り組むことで、この懸念に対する答えに辿りつく機会を与えてもらいました。今回の草の根事業の一環として、8月にセンターの子どもたちにワークショップを開催したところ、もう大きくなった前事業の受益者児童もやってきて、またこの活動が新しい形で始まることをとても喜んでいました。頑張っていきたいと心から思っています。」 #
by hopeacc
| 2016-09-14 19:36
| ACCニュース
2016年 09月 14日
この度、ACCではJICA‐独立行政法人国際協力機構から草の根技術協力事業の委託を頂き、セルビア共和国で「セルビア共和国スメデレボ市実施対象校の教員に対する難民児童への『心のケア』支援事業」を開始致しました。
2012年2月から2015年1月まで委託を受けた前回のJICA草の根事業では、スメデレボ市の難民センターや社会福祉住宅で暮らすコソボ難民児童達の健やかな成長を支援する「心のケア」事業を実施しました。コソボ紛争から長い時が流れましたが、むしろそれ故に、難民センターで生まれ育ち、学校以外に社会との接点が結べないままに成育して行く子どもたちの社会性や人間関係構築能力を支えることを目的としたこの事業では、3年という継続性の利も得て、様々な成果を得ることが出来ました。しかし、こうした子どもたちの未来、将来の社会での自立に視点を向けた時、そこにはやはり大きな課題も浮上したのです。それは彼らの初等教育(日本の小中学校に相当)からのドロップアウト傾向です。将来、難民という社会的立場から脱し、定職を得て、社会の中で自立して行くには初等教育をきちんとやり抜くことが不可欠です。これがないと、子どもたちの親世代と同じに福祉依存や季節労働への従事という生活が待っていることになります。ドロップアウトの主な原因としては教室内の孤立、教員との距離感、両親の教育への重要性への無理解などが確認されました。教員は問題を認識しているものの、知識習得という従来の教育方法を身につけてきた彼らは、どう対処していいか分からないというのが実情です。 今年8月から2018年1月まで18ヶ月間実施される今回の草の根事業では、教員が難民の子どもたちが抱えている問題への認識を深めて子どもたちが学校との距離感を改善し、その結果として子どもたちの就学状況の向上を目指すことになります。加えて、教員達がそうした認識やスキルを習得することで、この事業が終わってからも効果が定着することを目的としています。 「心のケア」に関する活動は、人道支援の分野では心理社会的支援と呼ばれています。心理社会的支援は、単に心理的問題の改善を目指すだけではなく、それが何らかの形で社会性の促進につながることを重要視しています。ただ、その重要性、必要性には一定の認識があるものの、問題の所在と成果が見えにくいことから中々実施に対する協力を得にくいという現実もあります。 今回、前事業に引き続き、難民の子どもたちの心理社会的活性化という問題にご理解を頂き、この課題への取り組みを草の根技術協力事業として採択してくださったJICAの皆さまに、あらためて感謝申し上げます。 #
by hopeacc
| 2016-09-14 19:25
| ACCニュース
2016年 05月 20日
<ACCが出会った子どもたちの未来のために!>
ACC恒例の初夏のチャリティフェアのご案内です。 会場のKOMPISは東急東横線都立大学駅改札口を出て、すぐに左側の道を直進。徒歩3分ほどです。 6月5日(日)11時~15時30分 当日は活動地域で制作された手芸作品、特選日用雑貨、かわいい小物、調理器具、魅力的なアクセサリー、スタイリッシュグッズ、などが出品予定です。 皆さまのご来場をお待ちしております。 このイベントに関するご質問などは以下まで。 (特定非営利活動法人)ACC・希望 <Actions for Children and Communities> 〒152-0031目黒区中根2-12-1-5F Tel.03-6459-5971 #
by hopeacc
| 2016-05-20 14:01
| ACCニュース
2016年 03月 03日
2月29日、昨秋完成した「ACCともだちスクール」の開校式が、日本から赴いた4名のACCスタッフも参列して、カンボジア王国バッタンバン州オードンボンピィ小学校で挙行されました。
同校の児童・教職員だけでなく、村民の殆ども参加した式典には、ヒー・ロー・フール バッタンバン州知事も参列、5人の僧侶による厳かなお経と生花の散華で、この村をあげてのお祝いが始まりました。 あの過酷なポル・ポト時代を体験してきた州知事は、その祝辞の中でカンボジアの過去の歴史に言及し、「今このように平和な時代になって勉強ができることの幸せ、日本の人々の援助で、新しい校舎で学べることへの感謝の気持ちを忘れずに、大いに勉学に励んでください」と子どもたちに語りかけました。その話に耳を傾けていた村の長老たちの中には、涙を拭う姿が見られ、あの悪夢のポル・ポト時代のことは、今尚生き残った人々の胸の内に深く刻まれているように感じられました。 新校舎で学ぶ子どもたちが、平和の中で自分たちの夢に向かって歩み続け、この国の新時代をになってくれることを、心より願います。 #
by hopeacc
| 2016-03-03 12:40
| ACCニュース
|
ファン申請 |
||