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2013年 11月 20日
ACCクリスマス・チャリティフェア2013
日時:12月8日(日)11時~15時30分 場所:都立大学駅徒歩3分 KOMPIS ACC恒例のクリスマス・チャリティフェアのご案内です。会場は前回と同じKOMPISです。KOMPISは東急東横線都立大学駅改札口を出て、すぐに左側の道を直進。徒歩3分ほどです。 ![]() 当日は活動地域で制作された手芸作品、特選日用雑貨、 かわいい小物、調理器具、魅力的なアクセサリー、 スタイリッシュグッズ、などが出品予定です。 皆さまのご来場をお待ちしております。 このイベントに関するご質問などは以下まで。 (特定非営利活動法人)ACC・希望 <Actions for Children and Communities> 〒152-0031目黒区中根2-12-1-5F Tel.03-6459-5971 ■
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| 2013-11-20 12:47
| ACCニュース
2013年 10月 09日
ACCが2009年からその活動をサポートさせて頂いてきた漆原隆一先生が、天に召されました。横浜雙葉学園の校長を退任後、ご夫妻でカンボジアのシェムリアップに在住され、オー村の子どもたちに日本語や音楽を学ぶ機会を提供するなど、現地に根差した活動を続けてこられた先生を偲び、私個人にとっての恩師である先生の思い出を綴らせて頂きたいと思います。
先生に初めて会ったのは、中学入試の面接のときでした。「あなたの欠点は何ですか?」という質問に「優柔不断で、人に対して断れないところです」とエピソードを交えて説明した私に「でも、それは君の長所でもあるんじゃないかなぁ」と言われたのが漆原先生でした。短所が実は長所でもあるなんて、それまでの人生で考えたこともなかった私は、面接という場を忘れ本当に驚いたことを、今でも鮮明に覚えています。 先生の授業は、手作りのプリントを使い、知識だけでなく大切なものを伝えて下さるものでした。「宗教」の授業は人間とは何か、命とは何か、人が人として生きるために大切なことは何かについて考えさせるものでした。大人になった今、先生のプリントを読み返してみても、素直に「なるほど」と思える内容です。「世界史」の授業では、まるで歴史上の人物に会ったことがあるかのように「すごいでしょ」と興奮しながら語る姿から、歴史の壮大さを感じさせてくださいました。大学入試前、世界史の受講生徒に「うるしダルマ」をお守りとして持たせて下さるなど、親身に生徒たちに対応してくださったことを懐かしく思い出しています。 学校の創立百周年を前に校長に就任された先生は、これまでの古き良き伝統を守りつつ、でもそれにとらわれず時代に合った学校になるために、新しい試みを始められました。「開かれた人、開かれた学校」と語られ、学校には少しずつ新しい風が吹き込みました。節目の年を迎える喜びを感じながら一緒に楽しもう、というメッセージを発信されました。 校長を退任後の2005年、奥様とカンボジアに移住されたとお聞きしたときに、さほど驚かなかったのは、先生らしい決断だと感じたからでした。でもいまになって考えてみると、65歳で初めてカンボジアの地を踏み、一から言葉を習得し、知り合いのいない土地で新しい生活を始めるなんて、体力面でも行動力の面でも、誰もができることではありません。 「多くのキリスト教の学校が、“Man/Woman For Others”を教育の目標として掲げていますが、私たちは更にこれを深めて、人々と共に生きる人間となることを目指す学校になって行くべきでしょう。家庭のため、友達のため、小さく弱い人々のため、貧しい国の人々のためよりも、家族と共に、友達と共に、小さく弱い人々と共に、貧しい国の人々と共に、の生き方です。(「雙葉 第61号 創立百周年特集号」より)」。校長時代に書かれたこの文章を、まさにカンボジアで体現されたのが漆原先生でした。 ご葬儀の会場には、カンボジアで写された写真や先生が残した言葉が紹介されていました。笑顔とパワーにみなぎっていて、とても自由で、人とのかかわりの中で生きることをいつも喜び、楽しんでいた漆原先生。「風」という言葉がお好きだった先生は、まさにさわやかな風を私たちに残して、天に昇られました。先生から最後の授業を受けたような、いろいろなメッセージを受け取ったお別れでした。 奥様が先生の志を継がれてカンボジアでの活動を続けられると、ご友人が弔辞の中で述べておられましたが、ACCは、今後も奥様を通じてオー村の子どもたちへの支援活動を続けていく予定です。 中島麻美子 ![]() ※漆原先生を通じてこれまでオー村の子どもたちにACCが行った支援活動については下記の記事をご覧ください。 「届けまごころ、ピアニカに乗せて」 http://younghopes.exblog.jp/11098774/ 「新しいサンダル ありがとう!!」 http://younghopes.exblog.jp/14070477/ 「カンボジア・オー村の小学校に児童図書を寄付いたしました」 http://younghopes.exblog.jp/14825060/ ![]() ■
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| 2013-10-09 23:07
| ACCニュース
2013年 09月 14日
「危機」から「コミュニティ」へ
~名称変更にあたって振り返るACCの13年~ 代表理事 松永知恵子 この度、ACCの名称が「ACC危機の子どもたち・希望」(英語名Actions for Children in Crisis)から「ACC・希望」(英語名:Actions for Children and Communities)に変更されました。この名称変更の背景について記したいと思います。 「危機の子どもたち」と「希望」 2001年の設立当時、ACCの活動地域は、ユーゴ紛争とよばれる旧ユーゴスラビア内戦の敵対国同士、クロアチアとセルビアでした。熾烈を極めたユーゴ紛争の人道支援の現場では、紛争によるトラウマを負った人々の問題が非常に大きく懸念されていました。このニュースレターでも何度かふれたことですが、内戦終結後WHO(世界保健機関)が行ったメンタルヘルスの調査では、当時の旧ユーゴスラビア全体の人口2,300万人に対して最大推定値の難民・国内避難民が380万人、そしてその約20%の80万人が重度のストレス下にあり専門家の介入がないと重大な社会病理になるとの警告が出されました。私自身、当時現地で支援活動、調査活動に携わる中で、この警告が現実を示していることを強く感じていました。 95年に一応の終結をみたユーゴ紛争に続き、99年にセルビア共和国ではコソボ紛争がありました。昨日までの同胞が血で血を洗うような内戦から一定の時を経ているとはいえ、当時の旧ユーゴスラビアは人も社会・共同体もトラウマの影を負いながら生きている状態であり、その問題と如何に取り組むかがACCの活動の背景でした。つまり、まさに人々が心理的にも、社会的にも「危機」の中で暮らしている状態だったのです。そして、それは、そのような緊張状態の中で生育していく子どもたちにとっては一層深刻な問題でした。まだ生々しい「危機」の時代、こうした人々に心理社会的支援を提供したいという願いが、ACCの始まりでした。 一方、私たちは活動開始当初から大切にしてきたことがあります。支援活動は、図式としては私たちが「援助をしている」という現実はありますが、実はその水面下では人間同士が出会い、学び合い、より豊かな未来に向かう、或いはより豊かな人間としてのあり方を目指しての成長、変容が促される場であるという「相互性」にもっと自覚を向けて行こうということです。今、「危機」の中にいる子どもたちは私たちに、人間や豊かな未来のあり方に普遍的な問いかけをしている存在であり、その問いかけを受けとめながら共に歩みを進めようとするところに希望があるのではないかと考えました。その思いを託したのが、「危機の子どもたち・希望」という名称でした。 そして「今」 活動開始以来13年目を迎えている今、ACCを支援して下さる皆さまのご理解とご協力を頂き、ACCは旧ユーゴスラビアのセルビアで心理社会的支援、アジアではカンボジアとスリランカで教育支援、そして国内では平和学習活動と東日本大震災支援活動に取り組むようになりました。海外活動地域のセルビア、カンボジア、スリランカはいずれも苛酷な内戦を経た国です。活動を展開していくうちに私たち自身が学んだことに加え、時の流れと共に活動地域のニーズは変化をみせていきました。アジアの国々では貧困問題や社会の基盤をより強固にしていくための教育環境の整備もまた、心理「社会」的支援にとっては重要な課題です。また、セルビアでは、あまりにも緩やかな復興の中で、やはり貧困問題、或いは社会的格差の拡大、難民をはじめとする所謂社会的弱者層の停滞感、孤立感や閉塞感が問題となっています。特に旧ユーゴスラビアのセルビアでは、切迫感を伴った「危機」の時代から、慢性的な「停滞」の時代へと変化してきたように思われます。 こうした現状において、支援を必要としている人びとが求めているものは多岐にわたりますが、ACCがこれまでの活動の中で大切にしてきたこと、そしてこれからも大切にしていきたいこと、それは人間の力、人間の心の力です。例えば貧困問題を例にとった時、私たちは貧困の構造そのものと取り組むばかりではなく、その中を生き抜く個の力に眼差しを向けて行きたいと思うのです。いわゆる「心のケア」と同義化されやすい心理社会的支援ですが、人間の力、心の力の向上に必要なのは、単に心理的諸問題の解決ばかりではない筈です。そこには、社会活動の活性化、教育環境の充実化など、様々な課題があると思われます。どのような支援活動であれ、その中心的視座に「ひと」、「ひとの力」を置いていくこと、そしてその向上を私たちも共に目指していくこと、それがACCの考える心理社会的支援であり、また「希望」なのです。 もうひとつ、忘れてはならないことがあると思います。それは、これまでの支援活動の中で出会った人々は決して「受益者」という名称で括られる「集団」ではなかったということです。一人ひとりに個別の物語があり、そしてその一人ひとりは何よりも同じ地平に立つ人間同士の繋がりを求めているのです。人間同士が関心を寄せあうことで生まれる「出会い」や「結びつき」によって励まされ、その結果「生きていく力」を得るのは、紛争地域や被災地の人々だけではなく、私たち皆ではないでしょうか。 人と人が繋がり合う場、或いはその関係性そのものに願いを託し、またそうした「場」の構築を目指すことを期して、今回の名称変更にあたり英語名に「Communities」という言葉を入れました。 「危機の子どもたち・希望」から「ACC・希望」へ、「Actions for Children in Crisis」から「Actions for Children and Communities」へ、ACCはこれからも、この名称にこめた願いを活動地域で関わるすべての人びとと共に目指し、支援者の皆さまのご協力を仰ぎつつ、活動を継続して参ります。 皆さま方のこれまでのご支援にあらためて感謝申し上げますと共に、これからもACCの活動にご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。 ■
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| 2013-09-14 00:10
| ACCニュース
2013年 09月 01日
ACCは8月4日から8日にかけて長野県茅野市にある太陽館を会場として、芸術家グループ「やまんB・art実行委員会」との共催で「高原夏のアトリエ2013」を開催しました。4泊5日のキャンプに参加した福島県に住む小学4年生~中学1年生、合計14名の子どもたちは日々盛りだくさんのプログラムを生き生きとした笑顔を見せながら体験していきました。
8月4日、太陽館到着後、みんなで自己紹介をした後は温泉で長旅の疲れを癒し、スタッフが奏でる竪琴の音色と物語の朗読を聞きました。 5日の朝は森をハイキングして、キノコや落ち葉、木の枝などを拾いました。また、ハイキングから帰ってきた後にそれぞれ森で見た景色を画用紙に描きました。午後は拾ってきた自然物に絵の具で色を付けて大きな布にみんなでスタンプをしました。 6日のアートフェスティバルでは、コラージュ、ロウソク作り、フェイスペインティング、そしてピザ作りを楽しみました。 7日は大きな木の枝や縄で森のオブジェを作り、お昼には焚き火でパンを焼きました。夕方のBBQの後は、夏のアトリエ参加者全員で心に残った思い出を画用紙に描き、みんなで発表しました。そして最後に輪になって、子どもたち一人一人に高原夏のアトリエ2013の修了証書を手渡しました。 ![]() ![]() こうした楽しい時間を過ごす合間に、付き添いで参加してくれた伊達市在住のお母さんと南相馬市在住の画家・須田さんから、2011年の東日本大震災発生後から現在に至るまでのお話をスタッフ全員で聞く機会がありました。 南相馬では津波によって大勢の方々が亡くなってしまっただけでなく、その後の福島第一原子力発電所事故の影響で行方不明者や遺体の捜索がしばらく出来なかったこと、原発事故後に南相馬の街がもぬけのからになってしまったことなど、須田さんはご自身の体験を話して下さいました。また、原発事故後の補償や放射線の問題を巡って、地域住民や家族間の不仲が増えてしまい「補償にしても放射線にしても『真実』って何なのだろうかと考えずにはいられない。精神的に疲れてしまった大人達の顔色をうかがいながら生活しなくてはいけない子ども達のことが心配です」と複雑な思いを語って下さいました。 伊達市在住のお母さんは、「自分が子どもの頃は普通に山に入って遊んでいたが、今は山の中は放射線量が高いのでそれができない状態。なんとか事故前の普通の状態に戻そうと皆がんばってはいるが、そもそも『普通』って何だったっけ?と考えてしまう」と話して下さいました。 「真実って何だろう」、「普通って何だろう」。原発事故は今までの生活で培われた概念を根底から覆す出来事だったのだと、お二人の話を聞いて感じました。 そして最後に、伊達市在住のお母さんはこう言い添えました。「でも、これだけは言わせて下さい。もちろん原発事故は起きて欲しくなかった出来事だけど、それがあったから『高原夏のアトリエ』のようなキャンプに子どもも自分も参加できて、様々な出会いがあったことには本当に感謝しています」と。お母さんの目にも、話を聞いていた他の人々の目にも、涙が浮かんでいました。 お陰様で「高原夏のアトリエ2013」は、子どもたちの晴れやかな表情のうち、無事全ての日程を終えることができました。物心両面にわたってご支援・ご協力頂きました皆様に、心から御礼申し上げます。 ![]() ■
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| 2013-09-01 21:45
| ACCニュース
2013年 08月 15日
カンボジアの僻地の小学校に、日本の人々が真心込めて手作りした布袋に入れたプレゼントを届ける「ともだち未来便」にACCが取り組み始めて、10年以上の歳月が流れました。カンボジアに届けた「未来便」は約8,000個。カンボジアの子どもたちに届いた日本の友情は、袋を受け取った子どもたちの心に今も深く刻まれていることと思います。
今年も既に来年3月の現地小学校での配布に向けての準備が始まっています。といっても、ACC事務局内部での準備は、他のプロジェクトの準備等に追われてまだ緒についていないのですが、毎年この活動に参加して下さっている方々の中には、1年間をかけて「未来便」のための準備して下さっている方がおられるのです。 ACCの諸活動を物心両面で支えてくださっている北尾多枝子様のお知り合い竹江江よ子様もそのお一人です。北尾グループ(とACC内部では申し上げています。北尾様をはじめとして、そのご友人知人の皆様から毎年300個前後の「ともだち未来便」を、この10年間後協力いただいて参りました)の袋作りは、この竹江様が一年をかけて準備して下さっています。「袋作りは生きがい」とおっしゃり、思いを込めて袋を縫って頂けることは、本当に有難いことです。布袋に込められた気持ちが、カンボジアの子どもたちにも伝わります。 個人として当初からこの活動に参加し続けておられる渡辺順子様は、毎年5個の「ともだち未来便」を届け続けてこられました。過日ACCの事務所で行った「ともだち未来便2012」の報告会にも参加して下さり、「10年間で50個の袋を届けることができたのですね」と感慨深げにおっしゃっていました。 5月初旬、田園調布雙葉小学校の保護者の方が、ACC事務所に来られました。本年度の「ともだち未来便」について、いろいろな打ち合わせのために来られたのです。6月の保護者会で全校児童の保護者の皆様に協力の呼びかけをして下さいました。この夏休み、多くのご家庭で袋作りや中身の準備を、お子さんと一緒にカンボジアに思いをはせながらすすめておられることと思います。 ここではご紹介できませんでしたが、そのほかにも毎年続けてご協力くださる方が何人もおられます。「こうした形でカンボジアの子どもたちのために何かできることは、本当に嬉しいことです」とおつしゃつて下さる皆様に支えられ「ともだち未来便2013」は、間もなくスタートいたします。 ![]() ![]() ■
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| 2013-08-15 21:23
| ACCニュース
2013年 06月 01日
ACC初夏のチャリティフェア2013
日時:6月9日(日)11時~15時30分 場所:都立大学駅徒歩3分 KOMPIS ACC恒例の初夏のチャリティフェアのご案内です。 今回は東日本大震災で被災した子どもたちのため、今夏催される「高原夏のアトリエ」を支援する目的で開催いたします。 ![]() KOMPISは東急東横線都立大学駅改札口を出て、すぐに左側の道を直進。徒歩3分ほどです。 当日は活動地域で制作された手芸作品、日用雑貨、調理器具、アクセサリーなどが出品予定です。 皆さまのご来場をお待ちしております。 このイベントに関するご質問などは以下まで。 (特活)ACC危機の子どもたち・希望 <Actions for Children in Crisis> 〒152-0031目黒区中根2-12-1-5F Tel.03-6459-5971 ■
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| 2013-06-01 21:37
| ACCニュース
2013年 03月 27日
ACCは3月15日から17日にかけて、千葉大学西千葉キャンパスを会場として、千葉大学教育学部の院生及び学部生を中心とするmiraiキャンプ実行委員会との共催で「miraiキャンプ2013」を開催しました。2泊3日のキャンプに参加した福島県と千葉県に住む小学4年生~中学1年生、合計23名の子どもたちは過去2回開催されたmiraiキャンプに参加経験のある子ども達だったため、スタッフや他の地域に住む友達との再会を喜びつつ、盛りだくさんのプログラムを楽しみました。
15日の夜、福島と千葉の子ども達、学生スタッフ達の感動の再会です。「これが夢だったらどうしよう!」と言う子ども達の声にスタッフも元気をもらいました。また、キャンプの間に感じたことや思ったことを何も生えていない大きな木の絵に貼って、どんどん花を咲かせていく「桜ツイッタ―」で使う花びらも作りました。 16日、「関係づくり」では皆で声を合わせて歌ったり、自己紹介しあったり、初めて会う子ども同士も打ちとけることができました。また、お笑いサークルの学生達が披露するコントに爆笑した後、調理実習で丸ごと一匹のイワシを手開きにし、つみれ汁とさんが焼きを作りました。その後、シンガーソングライターの方のミニライブを聞いた後はダンス・ワークショップで子ども2チーム、大人1チームに分かれ地元ダンスサークル講師陣の指導の下、みっちりダンスの特訓をしました。最後に皆でお揃いのTシャツを着て、それぞれのチームがみんなの前で発表し合いました。そして、「居酒屋ワークショップ」では実際の居酒屋に行って(飲み物はもちろんノンアルコール!)集い語り合う大人の気分を味わいました。 ![]() ![]() 17日、「もしも議会」では「子どもも税金を払うべきか」を賛成派と反対派に分かれて議論しました。また「miraiセレモニー」では今みんなに聞いて欲しいことを発表し合いました。最後の「立志式」ではひとりひとりの今後の目標を書いて記念撮影をしました。 全てのプログラムが終わり西千葉駅へ向かう途中、福島から参加した小学6年生の女の子がこう言いました。 「過去に起こったことは変えられない。でも未来は絶対変えられる。いつか福島に来て下さい。除染は進んでないし、瓦礫もいっぱいあるけれど、いつか必ずもとの福島になるから絶対に来てください」 彼女の泣いているような笑っているような、どっちともつかない表情が忘れられません。 お陰様で「miraiキャンプ2013」は無事全ての日程を終え、千葉の子ども達も福島の子ども達も、再会の喜びと今後の夢を胸にそれぞれの場所に戻って行きました。 ご支援・ご協力頂きました皆様に、心から御礼申し上げます。 ![]() ■
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| 2013-03-27 14:56
| ACCニュース
2013年 03月 07日
3月4日、ACCスタッフ2名がカンボジア王国バンテアイミンチェイ州ポイターセック小学校に、昨秋皆様にご協力頂いた「ともだち未来便」を届けて参りました。
いつもの焼け付くような暑さはなかったものの、前日乾季には珍しい雨が降ったため、国道から側道に曲がった途端、ぬかるんだでこぼこ道が待ち受けていました。車の天井に頭をぶつけそうになりながら15分ほど進むと、大勢の子どもたちの姿が見えてきました。ポイターセック小学校と近隣のチェイテイモンコル小学校の児童合わせて450人が、私たちの到着を待っていてくれていたのです。 年長の子どもの中に、どう見てもティーンエイジの子が数名います。この国では家の手伝いや病気などさまざまな事情で就学が遅れた子は、15~16才になっても小学校で学んでいるのです。でもそうした年頃の子どもたちにとっても、ぬいぐるみや珍しいおもちゃは嬉しいプレゼント。友だちと笑顔で見せ合っています。 ![]() ![]() 寄せ書きや絵手紙に込められた「友情」は、文字の違いを超えて心に届いたことと思います。「言の葉ワークショップ」では、立派な「クメール語の樹」が完成しました。日本の皆さんへの「ありがとう」の思いが込められたものです。 「ともだち未来便」と共に贈られた教科書とノートでしっかり勉強し、絵本や本との出会いにより自分たちの世界観を広げ、未来への希望を膨らませて欲しいと思います。 「ともだち未来便」にご協力頂いたすべての皆様に心から御礼を申し上げます。 ![]() ■
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| 2013-03-07 21:27
| ACCニュース
2013年 02月 13日
2012年11月に福島県いわき市立永崎保育所で実施した「ともだち未来便in福島」。
「おばあさんの手」プログラムに参加しているコソボ難民のおばあさんたちが福島の子ども達への思いを込めて制作した手編みのマフラーを、国内の協力者の方々が手作りしてくれた巾着袋の中にセルビア在住の難民児童のメッセージと共に詰め、永崎保育所の園児77名の手に届けました。マフラーをもらった時の嬉しい気持ちを込めて永崎保育所の園児達が描いてくれたメッセージカードは、翌12月にマフラーを作ったセルビアのおばあさんと子どもたちのもとにACCスタッフが届けました。 2013年2月、セルビアのおばあさん達と難民センターに住む子ども達がメッセージカードを受け取った時の様子を更にメッセージカードにして永崎保育所に送りました。 「実際に会うことはなくても、きっと私たちは繋がることができるはず」 そう信じて、今後もACCはセルビア、カンボジア、日本の人々の心を繋ぐ活動に取り組んでいきたいと思います。 ![]() メッセージカードのデザインしてくれた多摩美術大学在学中のイラストレーターYuki.Poca.さんのHPはコチラ! http://gooscapee.tumblr.com/ ■
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| 2013-02-13 09:31
| ACCニュース
2013年 01月 02日
2012年12月7日から9日までセルビア共和国のブルニャチカ・バニャで開催された現地提携NGO団体Zdravo da ste(ズドラボ・ダ・ステ)のアニュアル・ミーティングにACCスタッフ2名が参加しました。
Zdravo da ste(以下、ZDSと省略)は1992年にセルビアの首都ベオグラードの発達心理学者ベスナ・オグニェノビッチ氏が設立したボランティア団体で、その団体名はセルビア語で「こんにちは」という意味です。 1990年代、旧ユーゴスラヴィアは壮絶な民族紛争下にあり、大量の難民・国内避難民が生まれました。緊迫した社会情勢の中で子ども達の遊びが奪われ、そのことによって深刻な心理的問題が生じていることに危機感を覚えた心理学者たちが集まり、ZDSは難民の子ども達への心理社会支援を開始しました。民族紛争が終結して10年以上経った今現在でも、セルビアに居住する難民・国内避難民の合計は309,577人に上り、そのうちの3200人が公式に登録されている難民センターに居住しています。(UNHCRの2012年1月統計)また、難民センターに暮らす子ども達は貧困や社会的偏見などの理由から閉塞的な生活を余儀なくされています。 アニュアル・ミーティングとは毎年ZDSが開催している2泊3日程度の年次総会のことで、これまでZDSの活動に携わった人々が一堂に会します。今回のアニュアル・ミーティングでは長年ACCを支援して頂いている方々のご協力の下で、セルビア国内の2カ所の難民センターと難民センターに居住していた人々が住む1カ所の公営住宅で暮らす子ども達、合計30名も招くことができました。 12月8日に開催されたワークショップの前半では、子ども達は街へ出てガラクタの山から自分の気に入った素材を見つけ、楽器を作り、パフォーマンスの練習をしました。また、大人達は「静けさ・騒がしさ」「内側・外側」などの反対言葉が書かれた紙から着想を得たパフォーマンスの練習をしました。そしてワークショップ後半では子ども達と大人達が一緒にパフォーマンスを行いました。 ZDSの行う心理ワークショップは子ども達がパフォーマンス、音楽、詩、絵画などの創作活動とワークショップに参加する人々との関わりを通して、自分らしさや他者との調和を実感として得ることを目的としています。「自分は他の誰でもない存在として今ここにいる」、「辛いことも楽しいことも共有できる仲間がいる」その安心感と幸福感は子どもたちの心が健康に成長していくための礎を築く大切な一片になります。 ![]() ![]() ![]() また、9日のワークショップでは2012年11月に福島県いわき市の永崎保育所の園児がブルニャチカ・バニャに住むコソボ難民おばあさん達から贈られたマフラーへのお礼として書いてくれたメッセージカードの紹介も行いました。2011年3月11日の大震災、その後の福島第一原子力発電所の事故はセルビアでも大きく報道されていたため、アニュアル・ミーティングの参加者全員がメッセージカードに込められたエピソードについて真剣に聞いてくれました。中には涙して「福島の人達のために自分に何かできることはないか」と言う人もいました。 ![]() ZDSに関わる人々はかつて自分たちの力ではどうにもできない民族紛争という不条理を押し付けられてしまった人々であり、その困難の中で子ども達を守るために20年間も活動を続けてきた人々です。そして、元々は難民としてZDSの心理社会支援を受けていた子どもが成長し、かつての自分と同じ境遇の子ども達を支援する側に回っている青年もいます。そこにはACCが行っている心理社会支援活動が目指すべき姿 ― "希望"があるように感じました。 今後もACCはZDSの活動をサポートし、また日本国内の活動でも子ども達が「自分は他の誰でもない存在として今ここにいる」、「辛いことも楽しいことも共有できる仲間がいる」という実感が得られるような場作りをしていきたいと思っています。 ![]() ■
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| 2013-01-02 19:23
| ACCニュース
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